夏になると思いだします

夏のこの時期になると毎年思い出します。
高校生の時に吹奏楽部に入っていたのですが、毎年夏は野球の地区予選の応援に行っていました。
私の学校は野球は特に強くなくて、むしろ弱かったのでなぜ暑いのに応援に行かなければいけないのか、いつも疑問に思っていました。
吹奏楽部は野球の応援は強制参加で、応援団と一緒に応援の練習もしていました。
吹奏楽の大会も夏にあるので、炎天下で音が狂ってしまわないか楽器の調子もいつも気になっていました。
地区大会の一回戦から、何台も観光バスが出て大勢の生徒や保護者が野球の応援に来ていました。
決して強くないのに、私の高校はいつも応援だけは力が入っていました。
暑いのでいやいや参加していたのですが、試合が始まると応援に熱が入ります。
気が付くとものすごく気合を入れて応援をしていて、スタンドで応援している人の気持ちが一つになったような気がしました。
あんなにいやいや参加していたのに、試合の最後にはもっと応援していたいような気持ちになっていました。
あれからもう何十年も経ちましたが、夏になるとあの時の事を思い出して懐かしくなります。
野球の地区大会の様子をテレビなどで見ると、胸が熱くなってきます。
今年もたくさんの高校生が喜んだり涙したりするのでしょう。
今年も高校野球が楽しみです。