懐かしいモリアオガエルの卵

暇な事もあってネットのニュースを見てまわていると、その中になんとも懐かしい写真に出くわしました。
写真はモリアオガエルという木の枝に泡の中に卵を産み付ける蛙の写真だったのですが、この蛙は泡状の中で産卵と受精を行い、卵は泡の中でかえっておたまじゃくしは下の水場へと落ちて水中生活を始めます。
居住地近くは、かつては谷津田と呼ばれる湿地帯がひろがり、田んぼや小さな池などもありました。
その湧水池からの水路が引かれていたのですが、その近くの木にはモリアオガエルの泡に包まれた卵をよく目にしていました。
しかし、その谷津田も埋め立てられ宅地開発されるなどして、いつしかモリアオガエルの姿も見なくなってしまいました。
それでも、かつては絶滅危惧されていたものの、いまでは国際自然保護連合(IUCN)では2004年のレッドリストでも、軽度懸念とされるようになり、少々改善されたようですが、日本の都道府県のレッドリストでは、我が県では絶滅危惧種Ⅱ類となっているようです。
もう、近かくでモリアオガエルの、泡に包まれた卵を見ることもできないのかもしれません。
そして、数十年を経た今では、モリアオガエルの産卵時期が、今頃の梅雨時であったこともすでに忘れていました。